この記事では仕事内容も交え、英語を使う高収入なおすすめの仕事を紹介します。
「英語を使う高収入な仕事ってどんなものがあるんだろう?」
「英会話のレベルで年収が変わるのかな…」
グローバル化が進む現代社会において、英語を使う仕事の需要は増しています。ただ、英語を使う職業は数多くあるため、どの仕事が高収入なのか判断できない人は多いですよね。
就業時の年収や昇給できる可能性など、収入面における詳細を確認しないまま就く職業を選んでは「もっとちゃんと調べておけばよかった…」と後悔しかねません。
そこで本記事では年収が高い順に、英語を使う高収入な仕事を紹介します。より高い収入を得るコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 英語を使う仕事には年収2,000万円の職業もある
- 収入の高さで英語を使う仕事に違いがある
- 英語を使う仕事では語学以外のスキルを磨くことも大切
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英語を使う高収入な仕事おすすめ8選【高い順】
さっそく英語を使う高収入な仕事を、8つにまとめて紹介します。
- 国際弁護士(約2,558万円)
- パイロット(約1732万円)
- 総合商社(約1,319万円)
- 外資系コンサルタント(約1,200万円)
- 外資系金融機関(約800万円)
- 外交官(約668万円)
- 報道機関の海外特派員(約600万円)
- 通訳・翻訳家(約561万円)
国際弁護士(2,558万円)
国際弁護士の平均年収は約2,558万円です(※)。高収入なのは、扱う案件の規模が大きく、成功報酬が高額であることが主な理由です。
高度な専門知識と英語力を活かして国際取引や企業法務を行い、優秀な弁護士には高収入が支払われます。
国際弁護士には資格があるわけではなく、一般の弁護士と変わりはありません。国際的な案件を取り扱う弁護士を便宜上「国際弁護士」と呼んでいます。
主な仕事内容 | ・契約書の作成 ・交渉 ・法律相談 ・訴訟対応 |
就業に必要な資格・スキル | ・弁護士資格 ・交渉力 ・コミュニケーション能力 |
こんな人におすすめ | ・法律に強い関心がある人 ・国際的な仕事に挑戦したい人 |
主な仕事内容としては、契約書の作成や交渉、法律相談、訴訟対応などです。英語は、契約交渉、法律文書の作成、海外クライアントとのやり取りなどで使用します。
※「日本弁護士連合会」の情報をもとに算出・掲載しています。
パイロット(約1732万円)
パイロットの平均年収は1732万3600円です。何百人もの乗客の命を預かり、長時間のフライトを行うといった肉体的にも精神的にも負荷の大きい仕事であることが高収入の理由です。
しかし、会社の規模や採用条件などによって、給与は変わります。大手航空会社のANAやJALであれば、パイロットのなかでも高収入を狙えるでしょう。
主な仕事内容 | ・飛行計画の立案 ・操縦 ・機材の点検 ・安全管理 |
就業に必要な資格・スキル | ・事業用操縦士免許 ・航空英語能力証明 |
こんな人におすすめ | ・責任感が強く、冷静な判断ができる人 |
主な仕事内容としては、飛行計画の立案、操縦、機材の点検、安全管理などです。乗客の安全を守るため、正確な判断力と高い集中力が求められます。
航空管制官との無線通信や飛行計画の作成、国際線の乗客対応などで英語を使用します。
※厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」をもとに算出・掲載しています。
総合商社(約1,319万円)
総合商社の平均年収は約1,319万円です(※)。高収入なのは、世界規模の取引を手がけることで生み出す利益が大きく、成果主義であり高い専門性と交渉力が求められるためです。
また、海外駐在や激務も多く、その対価として高収入が設定されやすいことも理由として挙げられます。総合商社では、三井物産や三菱商事、伊藤忠商事、住友商事、丸紅などの五大商社が有名です。
主な仕事内容 | ・貿易業務 ・事業投資 ・マーケティング |
就業に必要な資格・スキル | ・TOEIC900点以上の英語力 ・貿易実務の知識 ・交渉力 |
こんな人におすすめ | ・交渉や人とのコミュニケーションが得意な人 |
仕事内容としては、貿易業務、事業投資、マーケティングなどが中心です。海外企業との商談や契約交渉が多く、海外出張も頻繁にあります。
英語を使う場面としては、契約交渉やメールのやり取り、海外出張時の商談などが挙げられます。
※就職・転職情報サイト「キャリアトラス」の掲載求人を調査し算出
外資系コンサルタント(約1,200万円)
外資系コンサルタントの平均年収は約1,200万円です(※)。外資系コンサルタントが高収入なのは、グローバル企業を相手にし、案件規模が大きいことが主な理由です。
また、優秀な人材確保のために企業が高給を提示する傾向があります。A.T. カーニーやボストン・コンサルティング・グループなどが代表的です。
主な仕事内容 | ・企業の経営戦略の立案 ・業務改善提案 ・プロジェクトマネジメント |
就業に必要な資格・スキル | ・MBA・ビジネス英語スキル ・論理的思考力 ・コミュニケーションスキル |
こんな人におすすめ | ・問題解決が得意な人 ・グローバルな環境で働きたい人 |
主な仕事内容としては、企業の経営戦略の立案、業務改善提案、プロジェクトマネジメントなどです。グローバル企業の案件を担当することが多く、海外出張も頻繁にあります。
英語を使う場面としては、海外クライアントとの打ち合わせやプレゼンテーション、資料作成、メールでのやりとりなどです。
※外資系・グローバル企業の求人サイト「HYAS」の掲載情報を調査し算出
外資系金融機関(約800万円)
外資系金融機関の平均年収は約800万円です(※)。外資系金融機関とは、銀行や証券会社、資産運用会社などを指します。
ゴールドマン・サックスやプルデンシャル生命保険株式会社、クレディ・スイス証券などが代表的です。年収は職種や経験年数によるものの、管理職クラスになると2,000万円以上を目指すことができます。
高収入となるのは、取引規模が大きいために競争が激しく、優秀な人材を高給で確保する企業が多いことが理由です。
主な仕事内容 | ・資産運用 ・投資戦略の立案 ・顧客への金融商品の提案 ・国際市場のリサーチ |
就業に必要な資格・スキル | ・証券外務員資格 ・CFA(米国証券アナリスト資格) ・金融知識 ・ビジネス英語 |
こんな人におすすめ | ・分析力や論理的思考が得意な人 ・国際的なビジネスに興味がある人 |
主な仕事内容は、資産運用や投資戦略の立案、顧客への金融商品の提案、国際市場のリサーチなどです。常にグローバルな視点を持ちながら仕事を進めることが求められます。
英語を使う場面としては、海外の顧客や取引先との交渉、英語での資料作成、国際会議への参加などが挙げられます。外資系金融機関の仕事は、日常的に英語を使う傾向にあります。
※外資系・グローバル企業の求人サイト「HYAS」の掲載情報を調査し算出
外交官(約668万円)
外交官の平均年収は約668万円です(※)。外交官の年収は経験年数や勤務地、役職に応じて大きく変動し、ベテランになると年収が1000万円を超える傾向があります。
とくに、大使や領事といった高い役職に就くと手当の加算によって、総年収がさらに増加します。高収入なのは、海外赴任が多く、生活手当や危険手当が加算されることが主な理由です。
また、外交官は国益を守る重要な職務を担い高度な語学力や交渉力が求められることも、高収入の理由として挙げられます。
主な仕事内容 | ・外交交渉 ・現地情報の収集 ・国際会議への参加 |
就業に必要な資格・スキル | ・外交官採用試験の合格 |
こんな人におすすめ | ・国際交流に興味があり、公共の利益に貢献したい人 |
主な仕事内容としては、外交交渉や現地情報の収集、国際会議への参加などです。交渉や会議、レポート作成などで英語を使用します。
※人事院の「令和6年国家公務員給与等実態調査」もとに算出・掲載しています。
報道機関の海外特派員(約600万円)
報道機関の海外特派員の平均年収は、約600万円です。年収は経験年数や勤務先、派遣先の国や地域によって異なります。
経験年数が長いほど年収が高くなり、なかでも大手メディアの場合はとくに高くなることが多いです。高収入なのは、危険地域での取材や長期間の海外勤務が求められ、現地手当や危険手当が加算されることが主な理由です。
主な仕事内容 | ・ニュース取材 ・インタビュー ・記事執筆 ・映像編集 |
就業に必要な資格・スキル | ・ジャーナリズムの知識 ・語学力 ・英語以外の外国語 |
こんな人におすすめ | ・国際情勢に関心があり、フットワークが軽い人 |
主な仕事内容としては、ニュース取材やインタビュー、記事執筆、映像編集などです。現地の社会情勢や文化への理解が求められます。
英語は、インタビューや情報収集、現地の関係者とのやり取りなどで使います。ただし、海外に駐在するため、仕事だけでなく日常的に英語を使う職業といえるでしょう。
※「仙台青葉学院大学」の掲載情報をもとに算出・掲載しています。
通訳・翻訳家(約561万円)
厚労省によると、通訳の平均年収は約551万円、翻訳家の平均年収は約571万円です。
通訳が高収入を得られるのは、高度な語学力と瞬時に正確な通訳をするスキルが求められ、人材が限られることが主な理由です。年収はフリーランスなのか、企業で働くのかによって大きく異なり、フリーランス通訳は実力次第で高収入を得られます。
翻訳家も通訳と同様に、高度な語学力と専門知識が求められることが高収入の理由です。法律や医療・金融分野は高報酬の案件が多く、経験や実績を積むほど高収入を得やすくなります。
主な仕事内容 | ・会議や商談の通訳 ・ビジネス文書や文学作品の翻訳 |
就業に必要な資格・スキル | ・通訳案内士 ・翻訳士資格 |
こんな人におすすめ | ・言語が得意で細かい作業が好きな人 |
主な仕事内容としては、会議や商談の通訳、ビジネス文書や文学作品の翻訳です。専門分野に特化した通訳者は、高収入を得やすい傾向にあります。
通訳・翻訳家は、職業柄ほぼすべての業務で英語を使用します。
なお、下の記事では英語を使う職業や企業を一覧にして紹介しているので、あわせて参考にしてください。


収入の高さで英語を使う仕事に違いはあるのか

結論、英語を使う仕事には収入の高さで次のような違いが生じます。
- 求められるスキル、専門知識の質
- 扱う案件の規模
- 精神的・肉体的負担
まず、収入の高さによって求められるスキル、専門知識の質が大きく異なります。例えば、国際弁護士の場合は、国際取引や企業法務を行うための法律に関する専門知識と高度な英語力が必要不可欠です。
一般的なビジネス英語と比べて、求められるレベルが大きく異なります。また、扱う案件の規模も収入の高さによって違いが出るのが一般的です。
例えば、外資系コンサルタントや総合商社の場合は、基本的に扱う案件の相手はグローバル企業です。国内の企業と比べて、案件の規模や動くお金が大きく異なります。
他にも、精神的・肉体的負担という点でも違いがあります。外交官や報道機関の海外特派員の場合、状況によっては命の危険にさらされることも少なくありません。
上記のように、高収入を狙える仕事にはそれぞれ理由があり、収入の高さで英語を使う仕事に違いがあるといえます。
英語を使う仕事で高収入を得る3つのコツ
ここからは、英語を使う仕事で高収入を得るコツを、3つにまとめて紹介します。
コツ1:専門性が高い資格を取得する

専門性が高い資格を取得することは、英語を使う仕事で高収入を得るための重要な要素です。英検やTOEICの高得点は基本的な指標ですが、より専門性が高い資格を取得することで自身の市場価値を高められます。
例えば、通訳案内士や国際弁護士資格は非常に難易度が高く、取得すれば即戦力として評価されやすいです。また、金融系では証券アナリストやCFA(米国証券アナリスト)の資格も高く評価される傾向があります。
他にも、専門性が高い資格を取得することで、未経験の業界への転職やキャリアアップにも有利に働きます。難易度が高い資格ほど市場価値が上がり、年収の大幅アップが期待できるでしょう。
コツ2:語学以外のスキルを磨く

語学以外のスキルを磨くことも、英語を使う仕事で高収入を得るためには重要です。語学以外のスキルを磨くことで自身の市場価値を高めることができ、企業から確保したい人材として見てもらうことができます。
実際に、今回紹介した年収の高い「外資系金融機関」や「国際弁護士」も語学以外のスキルが必要な職業です。
近年では、ITスキルやプログラミング、財務分析のスキルが、どの業界でも需要が高まっています。また、コンサルタントや金融業界では、データ分析や資料作成のスキルも求められます。
他にも、リーダーシップや交渉力といったソフトスキルも大きな強みとなるスキルです。語学だけでなく、多様なスキルを持つことで英語を使う職種の中でも高収入を目指すことができます。
コツ3:実務経験を積んでキャリアアップする

実務経験を積んでキャリアアップすることは、英語を使う仕事で高収入を得るために必要な要素です。キャリアアップすることでより規模の大きい案件に関わることができ、高収入を狙うことができます。
実際に、どれほど高い英語力を持っていても、実務経験が不足している場合は希望の仕事に就くことが難しいのが実情です。とくに、外資系企業や専門職では、実務経験を重視する傾向があります。
そのため、実務経験を積むことで業界の知識や専門スキルが身につけられ、より年収の高い仕事にキャリアアップすることが可能です。
長期的なキャリアプランを立て、経験を積みながらスキルアップを目指すことで、高収入の仕事に就くチャンスが広がるでしょう。
なお、下の記事では英語を使う仕事に就業するまでの全手順を紹介しているので、あわせて参考にしてください。

まとめ
本記事では、英語を使う高収入が期待できるおすすめの職業を紹介しました。英語を使う仕事のなかでも年収が高かったのは、外資系金融機関やパイロット、国際弁護士でした。
英語を使う仕事の収入は、専門知識や語学以外のスキルの有無によって大きく異なります。自身の英語を活かして高収入を得たいという人は、今のうちから専門知識や語学以外のスキルを磨く努力をすることが賢明です。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。