この記事では基準も交え、教育インターンの選び方を解説します。
「教育系のインターンってどう選べばいいんだろう?」
「たくさんあってどの企業が良いのか判断できない…」
「他の人はどうやってインターンを選んでいるんだろう?」
働く会社を絞り込むため、インターンを活用しようと考えている人は多いですよね。うまくインターンを活用できれば、就業先を絞り込むだけでなく、早期の内定獲得も可能です。
ただ、インターン先は数多くあるため、どこを選べばいいのかわからない人もいるはず。教育インターンは学校や塾、ベンチャー企業などで教育現場を体験できる貴重な機会であるものの、内容や形式は多岐にわたります。
インターン内容や期間・給与の有無など、詳細を確認しないまま参加先を選んでは「もっとちゃんと調べておけばよかった…」と後悔しかねません。
そこで本記事では基準も交え、教育インターンの選び方を解説します。教育インターンの探し方や参加方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- インターンを選ぶ際には目的を明確にして選定することが重要
- 自分に合ったインターン先を選ぶことで内定獲得につながる
- インターン選びに失敗しないためには事前準備が大切
なお、教育業界に興味がありインターンに参加してみようと考えているものの、どの企業が自分にあうのかわからない人は「インターン先診断」をお試しください。
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教育インターンを選ぶ6つの基準
教育インターンへの理解がないまま、感覚だけで参加するところを選んでは、かけた時間や手間を無駄にしかねません。
そのため、参加先を絞り込むには教育インターン自体の理解が不可欠です。そこではじめに次のトピック別に、教育インターンを選ぶ基準を解説します。
インターンの形式
教育インターンの主な形式は「通勤型」と「オンライン型」に分かれており、それぞれ特徴が異なります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
通勤型 インターン | 生徒の反応を直接感じながら指導スキルを磨ける | 移動時間や交通費の負担がある |
オンライン型 インターン | 柔軟なスケジュールで参加できる | 生徒との直接的なコミュニケーションの機会は少ない |
通勤型インターンは、実際の教室や教育現場で業務を行い、生徒と直接関わることができるのが特徴です。授業補助や学習指導、イベント運営などを行いながら、リアルな現場での指導経験を積むことができます。
メリットは、生徒の反応を直接感じながら指導スキルを磨けることです。一方、通勤の必要があり、移動時間や交通費の負担があることがデメリットです。
オンライン型インターンは、自宅からリモートで教育関連の業務を行います。教材作成やオンライン授業のサポート、マーケティング業務など、柔軟なスケジュールで参加できるのが魅力です。
ただし、生徒との直接的なコミュニケーションの機会は少なく、現場感覚を得にくいというデメリットがあります。どちらの形式も自身の目標や環境に合わせて選択することで、より有意義な時間にできます。
インターンの期間
教育インターンの参加期間は「短期」と「長期」に分かれており、それぞれ特徴が異なります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
短期インターン | スケジュールが組みやすく複数のインターンを経験できる | 短期間で深いスキルや実務経験を積むことが難しい |
長期インターン | 継続的にスキルを向上させられる | 時間的な負担が大きくなる |
短期インターンは、1日〜1ヶ月程度の期間で実施されることが特徴です。スケジュールが組みやすく、複数のインターンを経験できることがメリットとして挙げられます。
また、教育現場の一部を体験できるため、進路選択の判断材料にもなります。ただし、短期間では深いスキルや実務経験を積むことが難しい点がデメリットです。
長期インターンは、3ヶ月〜1年以上の期間で行われることが特徴です。生徒との関係を築きながら継続的にスキルを向上させられることがメリットに挙げられます。
さらに、実績を積むことで内定や就職につながる可能性もあります。ただし、学業や他の予定との調整が必要で、時間的な負担が大きくなる点がデメリットです。
給与の有無
下表のように、給与の有無で教育インターンの特徴は異なります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
有給インターン | 実務経験を積みながら給与を得られる | 心理的負担が大きい |
無給インターン | 柔軟にスケジュールを組める | 経済的な負担がある |
有給インターンは、一定の業務に対して報酬が支払われ、企業の即戦力としての役割を期待されることが多い傾向があります。塾講師や英会話講師などの実務経験を積みながら給与を得られることがメリットです。
とくに、長期インターンでは時給制や成果報酬型が多く、安定した収入を得ながらスキルアップを目指せます。ただし、業務への責任が重く成果を求められることが多いため、心理的負担が大きくなる点がデメリットです。
無給インターンは、報酬は発生しないものの、教育現場を体験できます。とくに、未経験者や教育業界に興味がある人には、基礎的なスキルを学びながら現場の雰囲気を知れる絶好の機会です。
無給インターンのデメリットは、時間や労力に対する金銭的な見返りがないことです。しかしその分、柔軟にスケジュールを組めるケースが多い傾向があります。
報酬の有無によるインターンの違いを理解し、自身の目的に合ったインターンを選ぶことが大切です。
インターン内容
教育系インターンの内容は、職種によって大きく異なります。代表的な教育系インターンには、次の4つがあります。
- 塾講師・個別指導
- 学校サポート
- オンライン教育
- 教材作成・カリキュラム開発
塾講師・個別指導では、生徒に対して1対1または少人数制で授業を行い、学習指導や進捗管理などを担当します。指導力やプレゼンテーションスキルを磨ける点が魅力です。
学校サポートでは、公立・私立の小中高で補助業務や授業準備、放課後の学習支援を行います。教育現場の実情を知ることができ、教師志望者にとって非常に有益な機会です。
オンライン教育では、英会話講師や、遠隔地の生徒を対象としたeラーニングのサポートなどを担当します。ICT技術を活用した教育分野での経験を積むことができ、柔軟な働き方ができる点が魅力です。
教材作成・カリキュラム開発では、教育コンテンツの作成や指導方針の設計、教育プログラムの企画など、裏方の業務に携わります。教育業界のビジネス面に興味のある人向けです。
インターンの内容によって得られるスキルが異なるため、念入りに選ぶ必要があります。
内定につながる可能性
インターンを選ぶうえで、内定につながる可能性を考慮することは非常に重要です。なぜなら、教育業界での就職を目指す場合、インターン先での評価がそのまま採用結果に直結するケースが多いためです。
例えば、インターンで授業補助や個別指導を担当した学生が、インターン終了後にそのまま講師として採用されることがあります。また、教材開発に携わった学生が、インターン中に積極的に提案や工夫を行った結果、企業からオファーを受ける可能性もあります。
このように、実践的な業務経験や主体的な姿勢が企業に認められれば、インターンがきっかけで内定を獲得することが可能です。インターン選びの際には、内定につながる環境かどうかを重視することが、就職活動を有利に進める重要なポイントとなります。
参加者の体験談
インターンを選ぶうえで、参加者の体験談を考慮することも非常に重要です。なぜなら、インターンの募集要項に実際の業務内容や現場の雰囲気、指導体制の実情が書かれていないケースが多いためです。
例えば、塾講師のインターン先で必ずしも授業補助の業務を経験できるわけではありません。教育業界を知りたい人なら問題ありませんが、実際の授業を経験したい人には不向きだと判断できるでしょう。
実際にインターンで思っていた業務内容ではなかったことから、辞めたいと感じている人もいます。
「インターンにどうしても行きたくなくて、体調不良と嘘をついてしまいました。
Yahoo!知恵袋
インターンを初めて1ヶ月ほどしか経っていませんが、どうしても仕事内容が合わず、毎日辞めたいと思っています。
上長に少し相談もしましたが、辛いことを我慢するのもひとつの経験になるよ、と言われました。」
参加者の体験談をもとにインターン先を知ることで、自分の目標や適性に合ったインターンかどうかを見極められます。
また、内定につながった体験談を参考にすることで、内定獲得の確率を高められるといった活用方法もあります。参加者の体験談をもとに自分の適性や目標に合ったインターンを選ぶことは、より充実した時間を過ごすことにつながるのです。
失敗しない教育インターンの選び方
前述した基準を踏まえ、ここからは失敗しない教育インターンの選び方を、6つにまとめて紹介します。
通勤かオンラインか
通勤かオンラインかを選ぶ際には、自分のスケジュールや通勤に対する負担、体験したい内容を明確にすることが大切です。
おすすめな人 | |
---|---|
通勤 | ・現場でのリアルな教育環境を体験したい人 ・生徒と直接関わりたい人 ・会社の雰囲気を知りたい人 |
オンライン | ・まとまった時間を取れない人 ・就業先が遠い人 |
インターンを通じて、現場でのリアルな教育環境を体験したい人は、通勤型がおすすめです。通勤型インターンにすることで、学校や塾などで直接生徒と関わり、授業の進行や生徒対応、教材作成などの実務を経験できます。
一方、就業先が遠いまたは学業でまとまった時間を取れない人は、オンライン型を選ぶことが賢明です。無理に通勤型を選ぶと、学業に支障が出てインターンに集中できないといったリスクがあります。
現場経験を重視するなら通勤型、柔軟性を重視するならオンライン型と、自分の目標に合った形式を選びましょう。
短期か長期か
短期と長期では、得られるスキルや内定獲得の確率が異なるため、目的に合わせて選択することが大切です。選ぶ際のコツは、自分の目的とスケジュールのバランスを考慮することです。
おすすめの人 | |
短期インターン | ・教育現場の雰囲気を知りたい人・教育業界に興味があって自分に合っているか知りたい人 |
長期インターン | ・実務経験を積みながらスキルを磨きたい人・将来教育業界で働くことを視野に入れている人 |
短期インターンは、教育現場の雰囲気を知りたい人や、教育業界に興味があって自分に合っているか知りたい人におすすめです。業務内容は基礎的な補助業務が中心となり、実際の業務の流れや教育現場の働き方を知ることができます。
一方、長期インターンは、実務経験を積みながらスキルを磨きたい人や、将来教育業界で働くことを視野に入れている人に最適です。授業計画や進行、評価まで関わることができるため、実践的なスキルや教育現場での対応力を磨くことができます。
「教育現場を試してみたい」なら短期、「教育業界でのキャリア形成を目指す」なら長期と、自分のゴールに合った期間を選びましょう。
無給か有給か
無給か有給かを選ぶ際のコツとしては、自分のインターンに対する目的を明確にすることです。
おすすめな人 | |
有給 | ・内定獲得が目的の人・責任感のある業務を経験したい人・会社の雰囲気を知りたい人 |
無給 | ・教育業界のことを知りたい人・インターン参加が初めての人 |
内定獲得が目的の場合には、有給インターンを選択しましょう。有給インターンは、報酬を出してでも優秀な学生を確保したいといった企業の狙いがあります。
企業が採用に向けて力を入れているため、インターン先から評価されれば内定獲得に繋げることが可能です。
一方、教育業界のことを詳しく知りたい場合には、無給インターンを選ぶのが賢明です。無休インターンの場合、報酬がない分だけスケジュールに柔軟性があり、勤務時間や勤務内容について交渉できる場合があります。
選択基準を決めてからインターン先を選ぶことが成功の鍵です。
インターン内容は明確か
教育インターンを選ぶ際には、具体的な業務内容が明記されているかを確認することが重要です。インターン内容が不明確だと、期待していた経験が得られなかったり、思っていた業務内容と異なる可能性があります。
具体的な選び方のポイントは、募集要項や企業のHPで次の7つの内容が明確に記載されているかを確認することです。
- 業務内容
- 関わる業務範囲
- 担当するタスク
- 授業補助
- カリキュラム作成
- 生徒の進捗管理
- 教材開発
目的に合った経験を積むためにも、インターン内容が具体的であるかを慎重に確認したうえで選定することが大切です。
内定につながるか
インターン選びで内定につながる可能性を重視する場合は、次の項目を実践することが大切です。
- インターンの種類を確認する
- 過去の内定実績を調べる
- 選考直結型インターンを選ぶ
- 面接時に質問する
長期インターンの場合、業務に深く関わることが多いため、企業側も適性を見極めやすく内定につながるケースが多いです。一方、短期インターンは業界研究向けですが、選考の一環となる場合もあるため内容の確認が必要です。
また、企業のHPや口コミサイトで「インターン経由での内定者数」を確認し、内定につながりやすい企業を選ぶのがポイントです。他にも「選考直結」「本選考優遇」と記載された選考直結型インターンを選ぶことでより内定に近づきます。
参加者からの評判は良いか
インターンを選ぶ際には、過去に参加した人の声を参考にすることで、実態や自分に合った環境かどうかを見極められます。まず、口コミサイトでインターン先のレビューを確認しましょう。
「みん就」や「OpenWork」などのサイトでは、業務内容や指導の質、成長の機会について詳しい情報が得られることが多いです。また、SNSも有効な情報源です。
X(Twitter)やInstagramで企業名と「インターン 感想」などのキーワードを検索すると、リアルな体験談が見つかることがあります。さらに、OB・OG訪問を活用して、インターン経験者に直接話を聞く方法も効果的です。
具体的な業務内容や指導の丁寧さ、働きやすさなど、サイトやSNSでは得られない情報を聞ける可能性があります。これらの情報をもとに、評判が良く、安心して参加できるインターン先を選ぶことが大切です。
教育インターンに参加するメリット・デメリット
教育インターンに参加するメリット・デメリットとしては、次のような内容が挙げられます。
メリット | ・内定獲得に繋げられる ・教育に関する知識とスキルを実践的に学べる ・ネットワークを広げられる |
デメリット | ・学業との両立が難しい |
教育インターンに参加する最大のメリットは、内定獲得に繋げられることです。教育業界では、実務経験を持つ学生を評価する傾向があり、インターンでの成果や適応力は内定獲得に大きな影響を与えます。
また、実際の教育現場での経験を通じて、教育に関する知識とスキルを学べることもメリットの一つです。他にも、将来の就職活動において有利になる、人脈・ネットワークを広げられることもメリットと言えるでしょう。
一方で、デメリットとしては、学業との両立が難しいことが挙げられます。とくに、インターン中は経験不足から業務量を多く感じたり、責任を重く感じたりすることがあります。
加えて、教育現場では感情的なサポートが求められることも多く、精神的に疲れることもあるでしょう。結果的に学業に支障が出てしまうことがあるのです。
教育インターンは成長の機会がある一方で、少なくない負担が伴うため、参加前にメリット・デメリットを理解することが重要です。
教育インターンの探し方
教育インターンを探す際には、一般的に次の4つの方法があります。
- 求人サイト
- 大学のキャリアセンター
- 企業説明会/企業のHP
- 友人からの紹介
求人サイトは、多くの企業がインターン情報を掲載する場所です。例えば、リクナビやマイナビなどで、教育業界に特化したインターン情報を見つけることができます。自分の希望するエリアや条件を指定して絞り込めるため、効率よく検索することが可能です。
また、大学のキャリアセンターでも教育インターンの情報提供を行っています。学内イベントやインターンシップフェアなどを通じて、教育業界の企業と直接コンタクトを取ることが可能です。
他にも、企業説明会やオンラインセミナーに参加したり、友人から紹介してもらうといった方法もあります。積極的に情報を収集し、早めに行動することで、希望する教育インターンに参加できるでしょう。
教育インターンの参加方法
教育インターンへの参加は、次の5つの手順で進めていきます。
- インターンの情報収集
- 参加する企業の選定
- 応募書類の準備
- 面接準備
- インターンシップ参加
まず、どのようなインターンシップが自分に合っているのかを考え、情報を集めます。とくに教育業界の場合、自分の希望する業界や職種を明確にして参加する企業を探すことが重要です。
応募する企業が決まったら、エントリーシートなどの必要な書類を作成して面接準備を進めていきます。 面接選考の通過後、いよいよインターンシップに参加します。
インターン参加中は積極的に学ぶ姿勢をとり、企業の業務内容や教育に関する実務を体験することが重要です。とくに教育インターンでは、実際に指導やサポートを行う場面が多いため、学びの意欲を持ち続けることが大切です。
なお、次の記事では大学1〜3年生の学年別でインターンに参加する手順を詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。



まとめ
本記事では、教育インターンの選び方を理由を交えて詳しく解説しました。就職活動にかけられる時間には制限があるため、参加するインターンの選定は慎重に行う必要があります。
本記事で解説した基準・選び方を参考にインターン先を選定してみてください。インターンをうまく活用できれば、早期の内定獲得に繋げることができます。
そのためには、事前の情報収集を的確に行い、ゆとりを持ったスケジュールで進めることを意識しましょう。本記事があなたのお役に立てることを願っております。
なお、次の記事では教育業界のおすすめインターンシップを紹介しているので、あわせて参考にしてください。
