オンライン英会話講師になるには?未経験から目指す全手順

オンライン英会話講師になるには?未経験から目指す全手順

この記事では、未経験からオンライン英会話講師目指す手順を解説します。

「オンラインの英会話講師になるにはどうしたらいいんだろう?」
「何から始めればいいのかわからない…」

オンラインの英会話講師は、自宅で働きながら生徒に英会話を教えられる、柔軟な働き方が魅力の職業です。近年、オンライン学習の普及とともに、英会話講師の需要は急増しています。

そんなオンライン英会話講師になりたいと考えているものの、具体的に目指す方法がわからないという人も多いですよね。オンライン英会話講師になるにはいくつかの方法があり、働き方によって収入やなるまでの工程が異なります。

そこで本記事では、オンライン英会話講師の目指し方をになる方法を、ステップ形式で紹介します。必要なスキルや資格も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • オンライン英会話講師になるにはまず概要を把握することが大切
  • オンライン英会話講師の働き方には3つの種類がある
  • オンライン英会話講師になるために必須の資格は存在しない

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目次

ステップ1:英会話講師の概要を把握する

はじめに、オンライン英会話講師の概要をしっかり理解しておきましょう。自分がどんな役割を果たすのか、どのように仕事が進むのかを把握することで、より具体的な目標を設定できます。

ここでは次のトピック別に、オンライン英会話講師の概要を解説します。

仕事内容

オンライン英会話講師の主な仕事内容は、インターネットを通じて英会話の指導をすることです。レッスンは、1対1の個別指導や、少人数のグループで行われることが一般的です。

生徒のニーズに応じて、日常会話やビジネス英語、試験対策(TOEICやTOEFLなど)など、幅広いジャンルを指導します。

具体的には、リアルタイムで生徒と対話をしながら、文法や発音、会話の流れを指導します。また、教材を使用したり、生徒のレベルに応じてオリジナルの教材を作成したりなど、様々な側面から生徒の英語力向上を図る仕事です。

平均年収

オンライン英会話講師の平均年収は約320万円です。なお前提として、オンライン英会話講師の平均年収は雇用形態ごとに異なります。

雇用形態年収
正社員200~500万円
副業時給1,500~3,000円程度
フリーランス時給1,500~3,000円程度※努力次第で年収1,000万円以上も可能
参考:英会話ビギン株式会社、MOSH株式会社

正社員講師の場合、語学スクールやオンライン英会話企業に所属し、安定した給与が得られます。一方で、副業やフリーランス講師はレッスン単価や稼働時間に左右されることが特徴です。

とくに、フリーランス講師は自分で料金設定やスケジュール管理を行うため、努力次第で収入を大きく伸ばせます。人気講師になると生徒のリピート率が高まり、1,000万円以上の年収を得ることも可能です。

ただし、集客やレッスンの質を維持するための努力が必要であり、安定した収入を得るには継続的なスキルアップが求められます。安定性を求めるなら正社員、自由度や収入アップを目指すならフリーランスという選択肢がおすすめです。

将来性

結論、オンライン英会話講師の将来性は非常に高いといえます。なぜなら、グローバル化の進展によって英語の必要性は年々増しており、英会話教育の需要が拡大しているためです。

実際に文部科学省は、小・中・高等学校を通じた新たな英語教育改革を順次実施できるよう検討を進めています。国単位で英語力の向上を見据えており、英会話講師の需要は増加しています。

また、リモートワークの普及に伴い、自宅から手軽に学べるオンライン英会話の人気が急上昇していることも理由のひとつです。AI技術が進化しても、個別指導やコミュニケーションスキルの重要性から、オンライン英会話講師の需要は一定数あるといえます。

とくに、生徒一人ひとりに合わせた指導やモチベーションを引き出す能力を持つ講師は、今後ますます求められる人材です。オンラインプラットフォームの拡大により、講師が活躍できる場はさらに広がり、働き方の多様化やキャリアの柔軟性も期待されています。

ステップ2:働き方を決める

オンライン英会話講師の概要を理解したら、実際の働き方を決めましょう。オンライン英会話講師は、どこでも働くことのできる柔軟性の高さから働き方も複数存在します。

自身にあう働き方が選べるよう、以降では形態別の特徴を解説します。

正社員講師

メリット・安定した収入がある
・福利厚生が充実している
デメリット・自由度が低い
おすすめの人教育スキルを磨きながらキャリアを安定させたい人

正社員の英会話講師は、オンライン英会話スクールや教育機関に正規雇用で所属し、生徒への指導を担当します。この働き方の魅力は、安定した収入があることや福利厚生が充実していることです。

カリキュラムや教材の準備を会社がサポートしてくれることが多く、授業に専念できる環境が整っています。一方で、勤務時間が固定されているため、自由度はフリーランスに比べて低い点がデメリットです。

また、業績目標や評価基準に基づいたプレッシャーを感じる場合もあります。しかし、教育スキルを磨きながらキャリアを安定させたい人には非常に適した働き方といえます。

副業講師

メリット・安定した収入+αが得られる
・キャリアの幅を広げられる
デメリット・本業との両立が大変
・安定した収入にはつながりにくい
おすすめの人・収入源を増やしたい人
・スキマ時間を有効活用したい人

副業講師は、本業を持ちながら空いた時間でオンライン英会話の指導を行います。この働き方の最大の魅力は、柔軟なスケジュールで自分の都合に合わせて働けることです。

英語スキルを活かして副収入を得られるため、収入源を増やしたい人にとって魅力的です。また、指導経験を積むことでキャリアの幅を広げられるメリットもあります。

しかし、本業との両立が必要なため、スケジュール管理の負担が大きくなります。加えて、安定した収入にはつながりにくい点もデメリットです。

実際に、生徒の確保や集客次第で収入が変動することも少なくありません。副業講師は、スキマ時間を有効活用したい人や、英語教育に興味がある人におすすめの働き方です。

フリーランス講師

メリット・自分の得意分野の指導ができる
・努力次第で高収入を目指せる
デメリット・集客やマーケティングを自分で行う必要がある
・安定した収入を得るまでに時間がかかる
おすすめの人・自分のペースで働きたい人
・起業マインドを持つ人

フリーランス講師は、企業やスクールには所属せず、個人でオンライン英会話レッスンを提供して指導を行います。この働き方の最大の魅力は、自由度の高さにあります。

レッスンの内容や料金、スケジュールを自分で決められるため、自分の得意分野やターゲット層に合わせた指導が可能です。また、収入面でも上限がなく、自分の努力次第で高収入を目指せるのがメリットです。

一方で、生徒の集客やマーケティングは自分で行う必要があり、安定した収入を得るまでに時間がかかる点はデメリットです。授業準備や運営管理の負担も大きく、スキルや経験が求められます。

自分のペースで働きたい人や、起業マインドを持つ人には向いている働き方です。

ステップ3:必要なスキルを身につける

オンライン英会話講師として活躍していくには、必要なスキルを身につけましょう。身につけておくべきスキルとしては、次の4つが挙げられます。

英語力

オンライン英会話講師にとって、英語力は最も重要なスキルです。生徒のレベルや目的に応じたレッスンを提供する必要があり、日常会話からビジネス英語、試験対策まで幅広い知識が求められるためです。

とくに、CEFR B2(TOEIC 785点以上、英検準1級相当)以上の英語力があると、より多くのニーズに対応できます。英語力を身につける方法としては、英語資格の取得や、オンライン教材を活用した自主学習が効果的です。

また、ネイティブ講師との英会話レッスンを受講し、自身のスピーキング力やリスニング力を磨くことも大切です。さらに、英語ニュースやポッドキャストの視聴を習慣にすることで、最新の語彙や表現を身につけられます。

コミュニケーション力

コミュニケーション力は、生徒との信頼関係を築き、効果的なレッスンを提供するために欠かせないスキルです。なぜなら、生徒のレベルやニーズを正確に把握し、相手に合わせた言葉遣いやテンポで会話を進めることが求められるためです。

例えば、初心者の生徒には安心感を与える柔軟な対応、上級者には課題解決型の指導が重要です。コミュニケーション力を高める方法としては、相手の話に耳を傾け、適切な質問を投げかけることが効果的です。

また、模擬レッスンを繰り返すことで、さまざまなタイプの生徒への対応力を養うことができます。他にも、心理学やカウンセリングの基本知識を学ぶことで、相手の感情や反応を理解し、信頼関係を深められるでしょう。

高いコミュニケーション力があれば、生徒の満足度が向上し、長期的なリピーターにつながります。

指導力

オンライン講師を目指す際には、指導力を磨くことも重要です。指導力は、生徒の目標達成をサポートし、効果的な学習を促進するために必要不可欠なスキルであるためです。

生徒のレベルや目的に合わせて柔軟にカリキュラムを調整し、モチベーションを維持させる工夫が求められます。とくに、オンライン環境では生徒の集中力が途切れやすいため、より指導力が必要です。

指導力を身につける方法として、TESOLTEFLなどの指導資格を取得し、英語教授法の基礎を学ぶことが重要です。また、経験豊富な講師のレッスンを観察し、授業の流れや説明の仕方を参考にすることで自身の指導力を磨けます。

他にも、定期的なフィードバックを生徒から受け取り、改善を重ねることも効果的な方法です。優れた指導力があれば、生徒の満足度が向上し、長期的な関係の構築にもつながります。

ITリテラシー

ITリテラシーは、オンライン英会話講師にとってスムーズなレッスンを行うために欠かせないスキルです。オンライン授業では、ZoomSkypeなどのビデオ通話ツールをはじめとした様々な機能を効果的に使いこなす必要があるためです。

なかでも、チャット機能の活用や画面共有、ブレイクアウトルームの設定などができなければ、授業が止まってしまうこともあります。また、Googleドキュメントやオンラインホワイトボードの基本的な操作方法を理解しておくことも重要です。

ITリテラシーを身につける方法は、使用するツールの動画マニュアルを確認し、基本操作に慣れることです。さらに、模擬レッスンを行いながら実践的に操作を学ぶことで、予期せぬトラブルにも柔軟に対応できるようになります。

ITリテラシーが高いと、レッスンの質が向上し、生徒の満足度や信頼も高まります。したがって、オンライン英会話講師にとって重要なスキルです。

ステップ4:必要な資格を取得する

オンライン英会話講師になるために必要なスキルを身につけるのと同時に、必要な資格を取得しましょう。結論から述べると、オンライン英会話講師になるために必須の資格はありません。

ただし、取得しておくことでオンライン英会話講師として有利になる資格はあります。代表的なものとしては、次の5つです。

TOEIC

TOEICは、英語学習初級者から中級者を対象とした、英語で聞く・読む能力を測定するテストのことです。オンライン英会話講師として活動する際、TOEICのスコアは英語力の証明となり、信頼性を高めるために役立ちます。

リスニングとリーディングの2セクションがあり、英語を使ったコミュニケーション能力を総合的に評価します。オンライン英会話講師が超えるべき基準は、日常会話やビジネスシーンで基本的なコミュニケーションが取れるレベルの700点以上です。

ただし、企業研修やビジネス英語を教える場合は、より高度な英語力が求められるため、800点以上が必要になります。

英検

英検は、日本で広く認知されている英語資格であり、英語の読む・書く・聞く・話すをバランスよく評価する試験です。英検準1級以上を取得していると、高度な英語力の証明となり、生徒や保護者からの信頼も得やすくなります。

級は5級から1級まで7段階に分かれており、英会話講師として求められるレベルは、少なくとも準1級が理想です。オンライン英会話講師にとって英検の資格は、試験対策コースの提供や英検指導ができる講師としての差別化にもつながります。

英検を取得するには、公式問題集の活用や過去問の繰り返し演習、リスニング・スピーキング対策を徹底することが重要です。また、面接対策では模擬試験やオンラインレッスンでの練習が効果的です。

TOEFL

TOEFLとは、1964年にETSが英語を母語としない人々を対象に開発した世界基準の英語能力測定試験です。オンライン英会話講師にとってTOEFLの資格は、留学希望者や海外進学を目指す生徒の指導に役立ちます。

リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能を総合的に評価し、120点満点でスコアが示されます。TOEFLを取得するには、公式教材の使用や過去問演習、スピーキングやライティングの添削指導を受けるなどの対策が必要です。

スピーキングとライティングは、ネイティブ講師や専門の指導者からのフィードバックを受けながら、反復練習を行うことが効果的です。

IELTS

IELTSは、英語圏の国々に留学や就労、移住するための英語力を測定する、イギリス発祥の試験のことです。オンライン英会話講師にとってIELTSのスコアは、海外志向の生徒に対する指導力を証明できる指標になります。

リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能で構成されており、バンドスコア(0.0〜9.0)で評価されます。

IELTSを取得するには、公式問題集の活用や過去問演習、スピーキングの模擬試験練習などが効果的です。とくに、スピーキング対策ではネイティブ講師やIELTS対策の専門家と会話練習を重ね、リアルな試験環境に慣れることが重要です。

公認英会話講師資格

公認英会話講師資格とは、英会話指導に必要な知識や指導スキルを証明する資格の総称です。英会話講師として働く際には、生徒のレベルや目的に応じた適切な指導法を提供できる証明となり、生徒や保護者から信頼を得られます。

日本国内ではJ-SHINE(小学校英語指導者資格)やTESOL(英語教授法)、TEFL(英語教師資格)などが該当します。公認英会話講師資格を取得することで、指導法や教材の活用、効果的なレッスンプランの立案など専門的なスキルを身につけることが可能です。

資格を取得する方法としては、通信講座やオンラインコースでの学習が一般的です。とくにTESOLやTEFLは、オンラインでも受講可能なプログラムが多く、忙しい社会人でも柔軟に学ぶことができます。

資格取得後は、実践的な指導経験を積むことで、さらなるスキルアップが可能です。

上記を含め、英語を教える仕事におすすめの資格をより詳しく知りたい人は下の記事を参考にしてください。

ステップ5:選んだ働き方の実現に動き出す

必要なスキル、資格を取得したら、選んだ働き方の実現に動き出しましょう。オンライン英会話講師として選んだ働き方を実現するためには、具体的な準備と行動が必要です。

正社員講師を目指す場合は、求人サイトで応募先を探し、履歴書や職務経歴書の準備、模擬レッスンの対策を進めましょう。

副業講師として働く場合は、スキマ時間で働けるプラットフォーム(例:DMM英会話Cambly など)への登録が有効です。フリーランス講師を目指すなら、自分のレッスンを宣伝するためのSNS運用や、ホームページの開設、集客戦略の立案が必要になります。

さらに、オンライン授業では、ZoomやSkypeなどの操作スキル、教材の準備、通信環境の整備も欠かせません。最初は副業からスタートして、徐々に独立を目指すなど、自分に合ったペースでステップアップすることも大切です。

まとめ

本記事では、オンライン英会話講師になる方法を、ステップ形式で紹介しました。オンライン英会話講師になるには、まず概要を把握した上で働き方を決めましょう。

働き方によって年収や業務内容、就業時間などが異なります。そのため、自身の目的にあった働き方を選ぶことが重要です。

また、あわせてオンライン英会話講師に必要なスキル・資格を取得するようにしましょう。本記事があなたのお役に立てることを願っております。

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