教師以外も!教育学部の就職先一覧【平均年収・働きがいまとめ】

教師以外も!教育学部の就職先一覧【平均年収・働きがいまとめ】

この記事では仕事内容や平均年収も交え、教育学部の就職先を一覧にまとめて紹介します。

「教育学部の就職先はどんなところなんだろう?」
「教育学部の就職率はどれくらい?」

教員と民間企業、どちらの仕事に就くか悩んでいる教育学部生は多いですよね。

教師以外にも国家公務員など、公務員の仕事はあります。また、教育学部の経験を活かして民間企業に務めることも可能です。

この記事では公務・民間別に、教育学部の就職先を一覧にまとめて紹介します。教育学部の就職率や企業選びのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • 公務の就職先は「教師」「国家公務員」「司書教諭」
  • 民間の就職先は「通信教育や出版社」「学童指導」「放課後児童支援」「塾・予備校の講師」「家庭教師」
  • 文部科学省の調査(令和4年度)によると教育学部の就職率は66.9%

なお、教育業界に興味がありインターンに参加してみようと考えているものの、どの企業が自分にあうのかわからない人は「インターン先診断」をお試しください。

かかる時間は1分ほど。4つの質問に答えるだけで、あなたにあうインターン先を診断してもらえます。

就活につながるインターン経験を積みたい人は、ぜひ一度お試しください。

\ 4つの質問に答えるだけ /

目次

【公務】教育学部の就職先一覧

教育学部におすすめな公務の就職先を一覧にまとめました。

スクロールできます
職業平均年収仕事内容
教師655万円子どもたちに知識と知恵を与え、心身ともに健やかに成長を促すこと
国家公務員666万円国民のためにより良い社会を作ること
司書教諭330万円学校図書館の専門家として、生徒たちの読書活動を支えること
※参照:令和5年国家公務員給与など実態調査結果文部科学省総務省 

以降では、就職先それぞれの特徴を詳しく解説します。

教師

教師は子どもたちの成長を間近で見守り、共に学び、未来を育むやりがいのある仕事です。子どもたちの笑顔や成長が、教師の大きなモチベーションとなります。

一口に教員と言っても、小学校・中学校・高等学校・特別支援学校など、教える対象はさまざまです。教員免許を取得し、教職に就くためには、教員採用試験に合格する必要があります。

教員ごとで平均年収にも違いがあります。

職業平均年収
教師(小学校)640万円
教師(中学校)650万円
教師(高校)680万円

教師に向いている人は、子どもが好きで、その成長を日々近くで支えたい人です。 個性を持つ子どもたちへの対応力、保護者との良好な人間関係を築くコミュニケーション能力が必要です。

子どもたちと関わる大事な仕事です!働きがいはあります!運動会や学芸会を経て子どもたちの成長スピードを感じます。一緒に成長できる環境です。

引用:エンゲージ

国家公務員

国家公務員は、国の機関に勤務し、国の公式行事や国民全体にかかわる仕事を行う公務員です。

一般的に、平均年収は次のようになっています。

職業平均年収
国家公務員666万円

教育政策の立案や実施を通じて、社会全体の教育水準向上に貢献したい人に向いています。具体的には、社会貢献に興味があり、より良い社会を作りたい人です。

 教育に関するデータ分析、問題解決能力、関係者との連携を円滑に進める調整力や交渉力が必要です。教育学部で培った知識やスキルは、文部科学省をはじめ、さまざまな省庁で活かすことができます。

国家公務員試験は、教員採用と併願する人も多く見られます。国家公務員には、総合職と一般職の2種類があり、「国の政策を立案する総合職」と「各省庁で事務処理や専門的な業務を行う一般職」があります。

仕事をする上で必要なスキルが一通り身につきます。業界との関係構築や、議員に対する根回し、調整能力など、幅広い業務をこなす上で、必須といわれる能力が勝手に身につきます。結果的に、そこで得た経験を他で活かすことは可能かと思います。特にマネジメントスキルは重宝されるかと思いますので、部下が多い会社へ転職する機会があったとしても、それらの経験は非常に生きてきます。

引用:エンゲージ

司書教諭

司書教諭は、学校図書館の司書業務と教員業務を兼務する仕事です。子どもたちに読書の楽しさを伝え、授業にも携わる職業です。

一般的に、平均年収は次のようになっています。

職業平均年収
司書教諭330万円

司書教諭に向いているのは、読書が好きで、子どもたちに読書の楽しさを伝えたい人です。 さまざまなジャンルの本を紹介し、子どもたちの読書意欲を高められます。そのため、必要な情報を効率的に探し出す方法を教え、情報活用能力を伝えるスキルも求められます。

教職課程を大学で取るときに図書系の単位をいくつか追加で履修すると取得できます。実際にこの仕事をしたい人でないと社会に出てから使う機会は少ないと思いますが、本や子供が好きな人は楽しいと思います!

引用:日本の資格検定

上記を踏まえ、教員免許が活かせるおすすめの公務を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

また、教師以外の仕事を詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

【民間】教育学部の就職先一覧

教育学部におすすめな民間の就職先を一覧にまとめました。

スクロールできます
職業平均年収仕事内容
通信教育/出版社686万円教材作成や制作物の企画や編集などを行う
学童指導382万円放課後に小学生を中心に、宿題のサポートや遊びの企画などを行う
放課後児童支援380万円放課後の子どもたちの面倒を見る仕事で、より体系的な教育プログラムを提供
塾/予備校の講師427万円生徒の成績向上を目指し、個別・集団で指導を行い、受験や進学をサポートする
家庭教師353万円自宅に訪問し、個別指導を行い勉学を教える
※参照:有価証券記載の出版社9社(KADOKAWA学研HD文溪堂中央経済社HDアルファポリスゼンリン昭文社インプレスHDとSEHI)と職業提供サイト

以降では、就職先それぞれの特徴を詳しく解説します。

通信教育/出版社

通信教育や出版社は、教材の企画・制作など、教育に関わる幅広い業務を行います。

この仕事は、新しい知識や情報をわかりやすく伝える能力、文章力、企画力、そして学習者のニーズを的確に捉える洞察力が求められます。

一般的に、平均年収は次のようになっています。

職業平均年収
通信教育/出版社686万円

特に、通信教育では、学生に合わせた学習プランの作成、モチベーションを維持するための工夫も必要となります。また、出版社では、編集者として、著者と協力しながら書籍を制作したり、マーケティング担当として、書籍の販売促進活動を行うこともあります。

この仕事に向いているのは、教育に関する企画や制作など多くの人の教育に携わりたい人です。また、常に変化する社会のニーズに敏感で、新しいことに挑戦する意欲のある人も、この仕事で活躍できるでしょう。

どの部署でも勤務時間が長い。総務や人事、経理といった内務も遅くまで残っている印象。有給は取得しやすい。勤続数年経過すると裁量労働制を提案されるが、上司や先輩は土日の深夜にメールを送っていたり資料を作成していたりと激務。

引用:エンゲージ

学童指導

学童指導は、放課後に子どもたちの面倒を見る仕事です。

宿題のサポートや遊びの企画など、子どもたちの安全な居場所を確保し、健やかな成長を支援します。

一般的に、平均年収は次のようになっています。

職業平均年収
通信教育や出版社686万円

この仕事に向いているのは、子どもが好きで、成長をサポートしたい人です。 イベントを通して子どもの可能性を引き出したい人に適しています。

また、子どもたちと積極的にコミュニケーションをとり、信頼関係を築くことができる人、そして、臨機応変に対応できる柔軟性も求められます。

放課後児童支援

放課後児童支援は、学童指導と同様に、放課後に子どもたちの面倒を見る仕事です。しかし、学童指導よりも、より体系的な教育プログラムを提供することが求められます。

一般的に、平均年収は次のようになっています。

職業平均年収
通信教育や出版社686万円

例えば、学習支援だけでなく、スポーツや芸術活動など、様々な体験学習の機会を提供することで、子どもたちの成長をサポートします。

この仕事には、子どもたちの発達段階に応じた指導計画を立て、実行する能力が必要です。

塾・予備校の講師

塾・予備校の講師は、生徒の成績向上をサポートする仕事です。それぞれの生徒のレベルや目標に合わせて、わかりやすく丁寧に指導することが求められます。

一般的に、平均年収は次のようになっています。

職業平均年収
通信教育や出版社686万円

また、生徒のやる気を引き出し、学習意欲を高めることも重要な役割です。深い専門知識、高いコミュニケーション能力、そして生徒の個性に合わせた指導方法を考案する能力が求められます。

この仕事に向いているのは、教えることが好きで、人に伝えたい気持ちを持っている人です。 生徒の成長を間近で見ることができ、その喜びを分かち合いたいという人に向いています。

社員同士のコミュニケーションは多いです。1年目の社員には先輩社員がつくメンター制度もありますので、悩み相談もいつでもできます。

引用:エンゲージ

家庭教師

家庭教師は、生徒の自宅に訪問し、個別指導を行う仕事です。生徒一人ひとりに合わせたカリキュラムを作成し、効率的に学習を進めることが求められます。

職業平均年収
通信教育や出版社686万円

また、生徒の性格や学習スタイルを理解し、適切な指導方法を選択する能力も重要です。この仕事には、高いコミュニケーション能力、指導力、そして臨機応変な対応力が求められます。

この仕事に向いているのは、人に寄り添い、その人の成長をサポートしたい人です。 生徒の個性や状況に合わせて、柔軟に指導方法を変えながら、生徒の学習意欲を引き出すことができる人に適しています。

【大学別】教育学部の就職先

ここからは、大学別に教育学部の就職先を紹介します。

  • 早稲田大学
  • 横浜国立大学

早稲田大学・教育学部の就職先

早稲田大学・教育学部の就職先を一部紹介します。

職業就職人数
NTTデータ13人
楽天グループ9人
富士通4人
アクセンチュア2人
東京都職員Ⅰ類8人
ベイカレント・コンサルティング6人
日本IBM4人

早稲田大学教育学部の学生は、教育業界だけでなく、IT業界やコンサルティング業界など、幅広い分野で活躍したい意欲を持っていることが分かります。

また、論理的思考力、コミュニケーション能力、問題解決能力といった、教育学で培ったスキルを活かして、様々な社会課題解決に貢献したいと考えている人が多いようです。

教育学部で学んだ知識や経験は、社会に出てからも活かすことができるため、ぜひ積極的に就職活動に取り組んでみてください。

横浜国立大学・教育学部の就職先

横浜国立大学の教育学部の就職先を一部紹介します。

就職人数
厚生労働省横浜検疫所1人
東京都庁5人
神奈川県庁4人
神奈川県教員23人
富士通ラーニングメディア1人

横浜国立大学教育学部は、教育分野への貢献意欲が非常に高いことがわかります。特に、教育活動に携わりたいという意欲が強い事がわかります。

また、教育学で学んだ知識やスキルを活かして、IT分野など、新たな分野に挑戦する卒業生もいることが分かります

教育学部の就職率

文部科学省の調査(令和4年実施)によると、教育学部の就職率は66.9%でした。

前年が65.2%だったため、1.7%の増加になっています。また、教員就職率が増加した大学・学部においては、次の取組を実施していたようです。

  • 面接や集団討論の実施等の教員志望が高い学生を入学させる入試改革
  • 教育委員会との連携したボランティアや学校体験等の取組
  • 現職教員との交流や実務経験のある教員等による採用試験のサポート

それでは、もう少し具体的に早稲田大学青山学院大学の就職率を見てみます。

有名大学になると、就職率は一気に高くなります。入学難易度が上がると、企業からの需要も上がり就職率が高くなっている可能性があります。

スクロールできます
大学学部・学科就職率
早稲田大学教育学部 教育学科96.0%
教育学部 国語国文学科96.2%
教育学部 英語英文学科98.1%
教育学部 社会科98.1%
教育学部 理学化96.4%
教育学部 数学科97.9%
教育学部 複合文化学科95.3%
青山学院大学教育人間科学部 経済学科94.7%
教育人間科学部 現代経済デザイン学科96.5%

このように、教育学部全体で見ると約6割の人が就職し、有名大学の教育学部になると約9割の人が就職に成功していることが分かります。

教育学部の就職先は公務・民間のどちらが良いか

なかには、公務・民間のどちらを選べばいいか、判断できない人もいますよね。

そこで、ここからは公務と民間それぞれにおすすめな人の特徴を紹介します。

  • 公務はこんな人におすすめ
  • 民間はこんな人におすすめ

公務はこんな人におすすめ

公務の仕事は、下記に当てはまる人におすすめです。

  • 安定した環境で働きたい人
  • 社会貢献をしたい人
  • 規則正しい生活をしたい人

公務員は、福利厚生が充実しているため、安定した収入が期待できます。また、長期的なキャリアパスも明確であるため、将来の計画を立てやすいメリットがあります。

また、教育委員会や福祉施設など、人々の暮らしを支える仕事に携わりたい人は、公務員はやりがいのある仕事です。他にも、規則正しい生活を送りたい人は、勤務時間が比較的安定しているため、プライベートの時間を確保しやすいです。

そのため、安定した生活やプライベートをより重視したい人は公務員の仕事をおすすめします。将来的にどのようなキャリアを築きたいのかを考えて、最適な選択肢を見つけてください。

民間はこんな人におすすめ

民間企業は次の人におすすめです。

  • さまざまなことに挑戦したい人
  • 高い収入を目指したい人
  • 自由な働き方をしたい人

民間企業では、公務員に比べて、より幅広い業務に携わる機会があります。また、新しい事業やサービスの開発に携わるなど、常に変化のある環境で働きたい人にとっては、刺激的な職場になります。

また、民間企業の中には、高収入が期待できる企業も少なくありません。また、成果主義を採用している企業も多く、自分の努力次第で若いうちから収入を増やせます。

他にもフレックスタイム制やリモートワークなど、柔軟な働き方を取り入れている企業も増えています。自分のライフスタイルに合わせて働き方を選べるという点も魅力です。

このように、収入や働き方などを重視したい人は民間企業が向いています。若いうちから稼ぎたい!と考えている人は特におすすめです。

教育学部が就職先を選ぶポイント

教育学部が就職先を選ぶ際は、下記2つをもとに選ぶのが重要です。

  • 実習の予定を考えてスケジュールを立てる
  • 学部にこだわらないようにする

教職課程に在籍している場合、教育実習が大きなスケジュールを占めます。実習期間中は、インターンシップや就活が難しくなる可能性があります。そのため、実習の時期を考慮し、その他の活動とのスケジュール調整を行うことが大切です。

教育学部だからといって、必ずしも教育業界に進む必要はありません。興味やスキルを活かせる様々な業界の企業が存在します。そのため、将来の目標やキャリアを踏まえて、いきたい業界や企業を見つけてください。

まとめ

教育学部の就職先は公務と民間の2種類があります。

  • 公務の就職先は「教師」「国家公務員」「司書教諭」
  • 民間の就職先は「通信教育や出版社」「学童指導」「放課後児童支援」「塾・予備校の講師」「家庭教師」

文部科学省の調査(令和4年度)によると教育学部の就職率は66.9%です。自分のキャリアプランや将来の目標を考えながら、納得して働ける会社や組織を見つけてください。応援しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ゆーまのアバター ゆーま Webライター

【プロフィール】:
同志社大学理工学部を卒業後、2020年に新卒で入社したIT企業にて、コンテンツ企画・制作、SEO分析などを担当。現在はSEO担当者として働きながら、副業で教育系メディアを中心にWebライターとして活動中。読者の悩みを解決できるような、丁寧で分かりやすい記事執筆を心がけています。
【専門分野】
教育

目次