この記事では探し方や選び方も交え、おすすめの日本語教師インターンを紹介します。
「日本語教師向けのインターンってあるのかな?」
「どこで探せるのかも気になる…」
日本語の教師を目指し、インターン先を探している人は多いですよね。
日本語教師への適性や実務を確認する意味でも、就業前のインターンは有効です。
この記事では、日本語教師への就業に向けたおすすめインターンを紹介します。インターンの選び方や探し方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 日本語学校がインターンの主な受け入れ先
- 職場が合うか見極められるのがインターンの利点
- 日本語教師になるには「登録日本語教員」資格が必要
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本記事で紹介する「日本語教師のおすすめインターン」は、塾講ナビ編集部が各塾の公式サイトに掲載されている情報、および下記3つの観点を基準に選定しています。
評価内容 | インターン先企業の実績(事業規模、設立日、従業員数、売上規模など)と インターン生の実績(成し遂げた成果、取り組んだ業務内容など)を総合的に評価。 |
評価方法 | 各インターン先企業の公式サイト・口コミサイトでの掲載情報 インターン先企業の実績ならびにインターン生の実績が相対的に高い企業から5点・4点と算定。公式サイトに実績が掲載されていることが前提。 |
本記事で紹介している病院の紹介順ならびに選定基準の詳細は「塾講ナビで紹介するインターンの選定基準および紹介順の根拠」をご確認ください。
日本語教師のインターンとは?
日本語教師のインターンは、実際に教師として働く前に日本語学校などで授業や実務を体験するものです。
インターン(インターンシップ)は、就業前に企業などで実際の仕事やそれに近い内容を経験するもので、1日〜2週間程度の短期と1カ月以上の長期があります。対象は学生や、就職を目指す社会人です。
ここからは次のトピック別に、日本語教師インターンの特徴を解説します。
- 主なインターン内容
- 給与の有無
- 採用につながる可能性
主なインターン内容
日本語教師のインターンの主な仕事内容は、外国人に日本語を教えることです。
日本語教師になるためには、国家資格の「登録日本語教員」を取得する必要があります。登録日本語教員になるには、以下の2つの方法があります。
- 大学や専門学校の養成期間で学び試験に合格する
- 独学で学び試験に合格する
資格を取得前にインターンを受けられるかどうかは、受け入れ先の条件によります。日本語を主に教える相手は、海外からの留学生や、就労を目指す人たちで、学習や仕事のために日本語力を高めるのが目的です。
給与の有無
日本語教師のインターンは、有給と無給のものに分かれており、それぞれ特徴が異なります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
有給 | ・報酬を得られる ・仕事内容が実践的 | 就業時間を企業の都合に合わせなければいけないことが多い |
無給 | 短期の場合は参加しやすい | 実務が少なくスキルが身に付きにくいこともある |
有給の場合は、時給などの規定があり、それに応じて給与が支給されます。資格を保有していることが条件になることが多く、実際に授業で日本語を教えることもあります。ただ、報酬はインターンのため、そこまで高いものではなく、経験を積むことを重視した方が良いです。
無給の場合は、日本語学校での業務の補助など、職場の雰囲気を体感しながら仕事内容についても学ぶことが多いです。無給でも交通費は支給されるなど、インターン先によって規定があります。
採用につながる可能性
日本語教師のインターンを受けるメリットの一つとして、採用につながる可能性があることが挙げられます。
インターンの受け入れ先によっては、採用を前提としてインターンの期間を長く設けるところもあります。インターンが採用につながるケースとしては下記のような場合があります。
- インターン期間中の授業が生徒に好評だった
- 勤務先の職員と良好な関係を築けた
- 勤務時間などの労働条件が合致した
受け入れ先から勧誘されるケースもありますが、インターンをしてみてその後も働きたいと思ったら、採用担当者に相談してみるのも選択肢となります。
日本語教師のインターンおすすめ3選
ここからは、日本語教師のおすすめインターンを、厳選して3つ紹介します。
- 民間の日本語学校
- JICAなどの国際関係機関
- 海外の日本語学校のオンライン授業
民間の日本語学校
日本語教師のインターンは、民間の日本語学校が受け入れ先の一つです。
日本語学校では、日本語教師になるためのカリキュラムがあるところも多いです。日本語教師の資格を取得して、その学校でインターンを受けさせてもらうのもおすすめです。
日本語学校で資格を取得する場合、登録日本語教員になるために必要な実習を学校で受けられるケースが多く、インターンに近い形で実務を学べるメリットがあります。
JICAなどの国際関係機関
日本語教師のインターンは、JICA(国際協力機構)をはじめとする国際関係機関にも求人があります。
JICAは途上国のインフラ整備や教育支援を行っており、日本語教育にも力を入れています。日本での就労や留学を目指す現地の人に日本語を教えるために、日本語教育隊員を派遣する事業にも取り組んでいます。
それらの事業に参加する前提としてインターンを募集するケースがあります。また、JICA以外にも国際交流基金のような機関で、日本語教育に携われる人を募集することがあります。
海外の日本語学校のオンライン授業
海外の日本語学校のオンライン授業でも、日本語教師のインターンを受けられます。
オンライン授業を活用するメリットは、国内にいながらでも海外の人に日本語を教えられることが挙げられます。また、現地で働くためのビザや渡航費がかからない点で、海外に行くよりも働きやすい部分があります。
また、海外の日本語学校では、ワーキングホリデーの利用や、派遣プログラムを活用して、現地でのインターンを実施しているところもあります。
日本語教師のインターンの選び方
ここからは、日本語教師のインターン先に迷った時の選び方の基準を、3つにまとめて紹介します。
- 受け入れ先で選ぶ
- 実務内容で選ぶ
- 実施期間や条件で選ぶ
受け入れ先で選ぶ
日本語教師のインターンを探す基準の一つは、受け入れ先で選ぶことです。
日本語学校が主な受け入れ先ですが、学校に規模の違いがあり、生徒の人数にも差があるので、自分が働きたい学校の大きさや雰囲気を選ぶことが大事だからです。そこを重視せずに選んだ場合、働き始めてから思っていたのと違うといったミスマッチが生じる可能性があります。
まずは日本語教師として教える経験を積みたいという場合は、少人数の教室の方が生徒の顔や名前を覚えやすく、早く馴染めるかもしれません。
実務内容で選ぶ
日本語教師のインターンは、実務内容で選ぶのも方法の一つです。
日本語教師としての経験値を高めるためにも実務内容が大事です。しっかり実務内容を把握せずに選ぶと、働いてみたら授業で教える機会が少ないなど、スキルが十分に身につかないことがあるからです。
実際に日本語を教えることを重視する場合は、インターン先の仕事内容に授業が含まれていることが必須となります。一方で、資格取得前や学生の場合は、インターン先で働く日本語教師のアシスタント的な役割をしながら業務を学ぶというケースもあります。
- 授業が個別か集団か
- 授業が対面式かオンラインか
- 日本語の授業以外の業務があるかどうか
自分が希望する仕事や、覚えたいことを明確にして選ぶのがおすすめです。
実施期間や条件で選ぶ
実施期間や条件も、日本語教師のインターンを選ぶ際には検討すべき点です。
実施期間は自身の学校やプライベートの予定と調整する上でも重要です。よく考えないと、働き始めてから忙しくて体力的に大変、学校と両立が難しくて途中でインターンを辞めなければいけないといったことになりかねません。
短期のインターンは気軽に参加できますが、十分に経験を積めない可能性があります。また、期間と併せて、1日に働く時間もインターン先によって異なるので、無理のない範囲で選ぶのが良いです。
- 実施期間
- 労働時間
- 給与の有無
- 交通費の有無
- 採用につながるかどうか
日本語教師のインターンの探し方
日本語教師のインターンをやりたいと思っても、どこで探せば良いか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。
ここからは、主な日本語教師のインターンの探し方を紹介していきます。
- 日本語学校のホームページで探す
- 求人サイトで探す
- 学校や知人に紹介してもらう
日本語学校のホームページで探す
まず、日本語学校のホームページを見るのが日本語教師のインターンの基本的な探し方です。
日本語学校のホームページには、教師や職員の採用ページが設置されていることが多いです。そこにインターンの募集も併せて掲載されていることがあり、公式の情報なので正確な内容を把握できます。
また、不明点があったら電話やメール、問い合わせフォームを利用して確認も可能です。
一つずつ日本語学校のホームページを見ていくのは時間がかかるため、自宅から近い場所や勤務したいエリアなどの条件を絞って探すのが効率的です。
求人サイトで探す
インターン情報をまとめている求人サイトでも、日本語教師のインターンを探せます。
求人サイトには複数のインターン先が集約されているので、探す時間の短縮にもつながります。日本語教育に特化したもの、就職や転職にも対応した大手サイトなどがあります。複数のサイトに登録して、希望の条件に合ったものがあればメールを受けられるようにすれば、探す手間も省けるのでおすすめです。
学校や知人に紹介してもらう
学校の紹介や知人のつてをたどるというのも、日本語教師のインターンを探す一つの手段です。
日本語教師の資格を取るために学校に通っている場合は、そこでインターンを受けられるかどうか確認すると良いです。その学校で募集がなかったとしても、系列校を紹介してもらえることや、教師のネットワークで別の学校の募集を教えてもらえることがあります。
知人の紹介や、SNSを活用する手もあります。もし、良いインターン先が見つからない場合は、ボランティアとして日本語教師を募集している団体などに問い合わせてみることも選択肢です。
日本語教師のインターンを受ける3つのメリット
日本語教師の資格取得に向けて勉強している、または取得できた段階だと、まだ実際に働くイメージを膨らませることが難しいかもしれません。そのような時にインターンで仕事を経験することは、その後のキャリアにも役立ちます。
ここからは、日本語教師のインターンを受けるメリットを、3つにまとめて紹介します。
- 実務を体験できる
- 職場が自分に合うか確認できる
- 留学生に教える場合は英語も学べる
メリット1:実務を体験できる
実務を体験できるのは、日本語教師のインターンを受ける大きなメリットです。
実際に生徒を相手に授業ができれば、手応えをつかめた点や、まだまだ実力不足な点など、教師としてレベルアップするチャンスとなります。自分の授業の担当がなく、先輩教師の授業を見学する場合でも、どのように教えるのが良いかなど参考にできる部分があるはずです。
実際に日本語学校などの運営に関わり、授業以外の実務を学べる部分もあります。日本語を教えること以外の仕事も知ることで、実際に就職してからの働き方をイメージしやすくなります。
メリット2:職場が自分に合うか確認できる
日本語教師のインターンでは、職場が自分に合うか事前に確認できることもメリットです。
職場で働く人の数や、いる人によって雰囲気は異なります。また、日本語学校で働く場合は、学校によって生徒の数や生徒の国籍の傾向などに違いがあります。そういった部分も含めて環境が自分に合っているかどうか、インターンで判断することが可能です。
就職してから職場が合わないと感じると、ストレスを抱えながら働かなければなりません。場合によっては転職も可能ですが、ミスマッチを防ぐためにはインターンで職場の良し悪しを見極めるのは有効です。
メリット3:留学生に教える場合は英語も学べる
日本語教師のインターンで主な授業相手は留学生のため、英語も学べるのは一つのメリットです。
留学生が日本語以外でコミュニケーションを取ろうとする場合は、英語を使うことが多いです。相手が日本語での理解が難しい時は英語の方が通じるケースもあります。そのため、日本語を教える立場でありながら、留学生と関わることで自身の英語力向上にもつながります。
実際の就職に向けても、日本語学校の採用試験で英語力を確認されるケースがあります。TOEICを受けるなど、登録日本語教員の資格にプラスしたスキルがあるとアピールすることも大切です。
まとめ
今回は、日本語教師のインターンの仕事内容やメリット・探し方を解説しました。
インターンで授業を経験できることや、職場の雰囲気を体感できるのは、就職先を選ぶうえでプラスになることが多いです。この記事を参考に、インターンに参加するかどうかも含めて、自分に合った道を見つけてください。